今回は人気YouTuberで株投資家のロジャー堀さんの著書を取り上げます。
ロジャー堀さんは日経平均株価の推移や為替の情報など、金融に関する専門情報を動画で積極的に配信されています。
著書も好評な売れ行きで、Amazon他多くのネット書籍の販売サイトで購入することができます。
今回はこの本を実際に読んでみた感想や、中身についての説明また口コミについてもまとめていますので、ロジャー堀さんに興味のある人はご確認ください。
■ロジャー堀『「3年で資産1億円」の築き方』の概要
『「3年で資産1億円」の築き方』の概要
今すぐ始める人だけが、生き残れる――。最高の人生を送るための「ゼロからの資産構築術」!経験ゼロ、資金ゼロの人のための「資産1億円への3STEPを公開☑資金がなくても大丈夫!1億円への第一歩とは?☑たとえ売上がなくても、あなたのアイデアを1000万円で売却する方法とは?☑1億円達成のための、投資家が使う「裏付け」のある情報とは?<著者より>たとえ現在の資金がゼロであっても、綿密なプランを構築し、再現性ある方法を選択し、根拠ある道筋を辿りさえすれば、経営者としてのビジネス経験のない方でも、高い確率のもとたった3年間で総資産1億円を達成することができるのです。(はじめにより)
金融庁が提言し話題になった老後2000万円問題というものがあります。
「老後2000万円問題」実際はいくら必要?貯めなくても大丈夫な5つの世帯とは
そのタイトルの通り、老後の生活のためには2000万円が必要というものですが、今回の著者の中で書かれているのは2000万円どころかその5倍の資産1億円を目指すという派手なキャッチコピー基づいた著書の著者の考え方です。
大きくまとめると、
- 資金がなくても取り組める1億円の第一歩についての説明
- 投資資金を手に入れるために売り上げがなくても自分がアイデアを1000万円で売却した方法
- 1億円達成のための投資家が使う裏付けのある情報
についてまとめられています
コロナショック以降、投資に対して興味を持つ人は非常に増えました。厚切りジェイソンさんなど著名人が投資に関する本を出して、それらが爆発的に売れているという状況もありますよね。
それでもまず株投資について何から始めたらいいか分からないという人や、株は儲かるのかもしれないがとにかく時間がかかって自分には向いていないのではと思う人も多いようです。
この書籍では、3年で資産1億円を実際にロジャー堀さんが稼ぐために何をしたのかということについて詳しく書かれています。
この他にも自分の商品を作ってそれを販売してみたり、資産がない人はクラウドファンディングという形で多くの人から資産資金を集めるというような方法もあります。
ロジャー堀さんが提言しているのは、自分のビジネスを作り、それを大きく育てた後に手持ちの資金を株投資に回していき、資産を作っていこうという考え方です。
起業するというと、とにかく大変なイメージを持つと人も多いと思いますが、ロジャー堀さんはまず自分の好きなことを仕事にすることが大事だと述べていました。
苦手なことを伸ばすよりも、得意なことをどんどん追求した方が良いということです。
これを聞いて私はとても安心できました。
例えば私の場合は計算が苦手なのですが、計算が得意な人を仲間にすれば済む話ですし、自分の商品を持っていない場合はすでに出来上がっている中国など原価の安い商品を仕入れて売るということも考え方としては納得できます。
実際にそれがすぐにできるかどうかというのは大きな問題があると思いますが、自分のビジネスを持って、それを大きく育ててさらにその資金を買う投資に回していくという考え方は持っておいて損はないと思います。
ロジャー堀さんは投資資金を手に入れるために、自分の会社を作り、それを売却しようということも説明しています。
いわゆるM&Aという手法にも関連するものであり、一般の人には全く馴染みがないと思いますが、そういう部分のメンタルブロックを外してくれるご自身の体験談も書かれています。
この本を大まかにまとめると、株式投資への投資のために必要な資産をどのように作るかというところに持論がまとまっています。
実際にこの人が大手の野村證券に役員として勤務していたり、上場企業で働いていた経験から、そういう方法が最も富裕層に近づくことに近いと確信をしているからでしょう。
こんな人にオススメします!
- 株などの投資に対して不安がある方
- 株をこれから始めたい方
- 長期的に株へ投資をしたい方
- 起業に興味がある方
こ株式会社をやったことがないという人は、まずは成功者の話を聞いてみることが一番です。
とはいえ世の中には株式投資の成功者は山ほどいますし、ネット上を見てみるといろんな成功体験や成功の方法論が書かれていたものが目につきますよね。
この本を読んでみた方が良いという人は「株式投資をするというゴールを向かうためにまずは自分のビジネスを作り上げる」というところに興味を持てる人です。
ほとんどの人は会社員をしながら株式投資をしますが、副業や在宅ワークとしても自分のビジネスを持つことは簡単にできる時代です。
では実際に自分にどんなことが向いていて、何をすればビジネスを作り出すことができるのか、となると誰もが迷ってしまい、答えが見つかりません。
この本は、その筋道が書かれている本です。
資産1億円を目指すというとたとえば株式投資の空売りであったり、レバレッジをかけた投機的な投資をイメージする人も多いと思いますが、この本に関してはそういった部分とはかなり異なります。
少ない資金にレバレッジをかけて投資をすると当然ながらそこにはリスクがつきまといます。
例えばFXでは大きなレバレッジをかけた結果、手元の資産を全部失ってしまいさらに多大な借金を負ってしまったという話も山ほど出てきます。
そういった極端なリスクの取り方をせず、まず株式投資に少しずつ投入するために自分の持っている技術や経験をビジネスに転換し、堅実に資産を稼いでいくという方法が説明されています。
会社の給料だけで株式投資の資産ができないと嘆いている人は絶対に読んだ方がいい内容だと思いました。
著者はどんな人?
ロジャー堀の経歴
1985年:野村證券入社
1992年:証券アナリスト協会検定会員
1998年:野村證券退社
2001年:東京スコットマネジメント設立 同社代表就任ファイナンスアドバイザリー、ISO認証取得コンサルティング株式会社インデックスIR室長
2005年:株式会社タカラ(現タカラトミー)取締役株式会社トミーとの合併スキームの計画・実行のため株式会社インデックス取締役
2007年:株式会社インデックス退社
2008年:株式会社日本マネジコ設立 同社代表上場企業向け勉強会主催財務・IRコンサルティング講演依頼.comより引用
■ロジャー堀『「3年で資産1億円」の築き方』の中身
- 第1章 なぜ、資産1億円を目指さないといけないのか(成功に欠かせないのは才能や運ではなく根拠と裏付け/なぜ成功者が少ないのか ほか)
- 第2章 大きく資産を築ける人、資産を築けない人の違い(富裕層ほど無駄な出費は抑える/支出に対して臆病になる ほか)
- 第3章 スタート編 自分のこれまでの知識・経験をもとに起業する(総資産1億円への道筋に続く3つのステップ/起業するとは好きなことを仕事にすること ほか)
- 第4章 実践編 投資資金を手に入れるために、会社を売却する(「本当に売れるのか?」という疑念を打ち消す/最初に現れる可能性が最も高い中国人という買い手 ほか)
- 第5章 投資編 総資産1億円を目指すための投資を始める(投資の道もひとつではない/株式投資がなぜ一番いいのか ほか)
この目次からわかるようにまず、ロジャー堀さんは資産2000万円どころか1億円を目指さなくてはいけないという根本的な考えをお持ちです。
そしてその成功のために必要なのは才能や運ではなくて、それを目指す上での根拠や裏付けということです。
なぜ成功者が少ないかということも自身の体験から述べられていました。
世の中には資産は持ってる人と思っていない人に完全に分かれていますが、本の中ではなぜ資産を持っている人はそのように成功ができたのかという性格や普段の行動の違いを説明しています。
ざっくり説明すると、富裕層ほど無駄な出費はせず自分の出費を全て投資に結びつけられるように考えています。
また支出することに対しては浪費を嫌い、特に浪費に関してはこれを続けていると絶対に富裕層にはなれないという考えをお持ちです。
確かに浪費といえばギャンブルや身の丈に合わない高級ブランド品を買ってしまうことが挙げられますが、こういったことを繰り返している人は投資に回すお金もありませんので、富裕層の道は近づくところかどんどん可能性がなくなっていくでしょう。
こういったお話は厚切りジェイソンさんの方にも書かれていますが、やはり成功者に共通する考え方はかなり似ているように感じられました。
後半では自分のビジネスを持ち起業することについて多くのページが書かれています。
今の世の中ではネットのサービスが普及し、元手がなくてもどんな人でも起業をするということが簡単になってきています。
例えば文章が上手な人はライターになれば良いですし、イラストが上手な人はイラストレーターになって稼ぐことができる時代となりました。
どんなことでもビジネスに結び付けられると考え、視野を広げることが、富裕層への第一歩なのではないかと私は感じました。
■ロジャー堀『「3年で資産1億円」の築き方』の口コミ
「読みやすく、ポイントを押さえて解りやすい内容の本でした。」
「役に立った」
「一連の流れが読みやすい本でした。賛否両論はありますが私は読みやすく
尚且つ納得のいく本でした。」「非常に分かりやすく良かったです。」
「1億の築き方としては、起業(または買収)して売却しようというのが前半の流れです。最近、別の啓発本でも同じ手法がありましたが流行っているのでしょうか?
会社勤めにはリスクが大きくパワーも並大抵では成功しないため、私自身は挑戦できません。その1億を株で運用しようというのが後半ですが、一般論で特に目新しい内容はないように感じました。」Amazonから抜粋
■ロジャー堀『「3年で資産1億円」の築き方』のまとめ
最初に申し上げておきますが、この本には資産1億円を目指すためのウルトラC的な方法は書かれていません。
大きなレバレッジをかけて投機的な取引をしたり、これから新しく出てくる手法を試してみましょうというような内容でもありません。
自分の技術や体験を生かして、新しいビジネスを生み出し、さらにそれを売却して株投資への資産に充てるという流れに注力している内容です。
これから起業してみたいと思っているが、何をしていいかわからないという人や、実際に起業してうまくいった人はどんなことをやったのかということに興味がある人は読んでみると良いと思います。
内容紹介の部分には、経験ゼロで資金ゼロの人のための資産1億円の3ステップということが書かれていました。
また最高の人生を送るためのゼロからの資産構築術という言葉もあります。
つまりもともと資金がなかったり、人脈がない人でも十分にビジネスで成功し、そのビジネスを売却することによって資金を得て、その資金を株投資に投入することで、1億円を目指すという筋道がはっきりと書かれています。
この本を他の株式投資のノウハウ本と同じだと思っていると、大きな肩透かしを食らってしまうかもしれません。
こういうタイミングで株を買ってこういうところで売り抜いて利益確定しましょうというような内容の本はたくさん出ていますが、それらとは違う内容ですのでその点は気をつけてください。
今回は【ロジャー堀『「3年で資産1億円」の築き方』の書評、口コミ、中身を徹底追及!】という内容でまとめました。
株式投資の本を探している人は、銘柄の探し方や売買のタイミングに関する勉強法や、さらにはテクニカルやツールの使い方の勉強というところに注目をしていると思います。
しかし、この本ではそういったところを学ぶことはできません。
自分という何よりも大きな資産を活かして、それからビジネスを作り出していきたいという方は一読の価値ありです!
最後に岡田斗司夫さんの人気動画で、平凡人が起業する方法についての動画も紹介しておきます。
一緒に観ておくと学びが深まると思いました。